最初が大事!失敗しない犬の歯磨きの始め方

犬も歯磨きが必要?

 

さて、犬にも歯磨きが必要なのでしょうか?ここでは犬の歯の健康について考えてみたいと思います。実は犬でも体全体の健康に大きく関係するということで、犬のオーラルケアが最近注目されているのです。

 

皆さんの家では犬の歯みがきをしていますか?そして、そもそも、犬の口の中はどうなっているのでしょうか?実は犬の歯の構造は人間と同じなのです。ただし、人間の歯は、平な前歯と、ものを噛み潰す臼状の奥歯がありますが、犬は、切歯は平たい以外はほとんどが尖った歯の形状をしています。

 

もともと犬は獲物に食いついて、引き裂き、それを丸呑み状態で食べるという習性があるのです。それでも犬の歯の構造自体は同じです。歯の外側を覆っているエナメル質は、一度欠けると再生しません。その下の層は小さい穴の開いた象牙質で、その下には血管、神経が通っています(歯髄)。

 

歯を支える土台は歯周組織で、外側は歯肉、内側には歯を支える骨(歯槽骨)があります。歯槽骨は便宜上の名称で、実際に独立した骨があるというわけではありません。歯の底の部分はセメント質で、歯槽骨とセメント質の間は歯根膜によってつながっています。ムシ歯は犬にもできます。

 

ムシ歯は、まず、歯の表面についた歯垢の中でムシ歯菌が増殖することで始まります。ここで発生した酸はエナメル質や象牙質、歯髄までも溶かしてしまいます。これが強い痛み、歯の損傷となるのです。

 

放置しておくと大変です。毒素は血流にのって全身に回るので、心内膜炎、血栓、心筋梗塞、弁膜症、肝臓や腎臓の疾患などに影響してしまう場合もあります。従って犬のムシ歯予防は人間と同様に大切なのです。

 


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